当院について

当院は2025年で開業30周年となる不妊治療専門のクリニックです。2022年に保険診療となったこと、近年の晩婚化などから患者様の数も増えており、2025年時点での妊娠数は22,000人を越えました。

開業から30周年 累積妊娠者数2万人以上

不妊症は体の機能ばかりが問題だとは限りません。こころが平和で活力に満ちていることも大切であるため、当院では、まず自分自身の体を知ることから、治療は始まります。

当院の治療方針

当院では、患者様にご納得のいく説明の上で、治療を行います。無理のないよう、それぞれに最も適した治療を行っています。
しかし、同じ治療を漫然と行っていても、時間が過ぎていくばかりです。

そこで、年齢や卵巣予備能(卵子数が多いか少ないか)、不妊の原因に見合った治療計画を作成し、できるだけ自然に近い方法からの治療開始及び、個々の状況に応じた治療レベルのステップアップを提案しております。系統だった治療を行い、焦らずに続けて行けば、8割以上の方が妊娠できるものと確信しています。

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    ご状況に合った治療計画を作成

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    自然に近い方法からの治療開始

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    治療レベルのステップアップを提案

難治例に対しては、定期的に医師、看護師、培養士でカンファレンスを行っており、患者様にあった治療を共有できるように取り組んでいます。

一人で悩んだり、傷ついたりしないでください。当院ではスタッフ全員があなた方を温かくお迎えし、高い知識と最新技術の医療を提供します。

前向きな気持ちで一緒にがんばりましょう。

当院の品質管理

当院は高水準の不妊治療を行うために、不妊治療における医療の質、患者様の満足度を上げるために設立された生殖補助医療の施設団体「JISART」と、医療の国際的な品質管理システムの規格である「ISO9001」の施設審査に合格しています。

ISO9001 JISART(ジスアート)

当院の治療成績

過去5年間の妊娠症例

  タイミ
ング法
人工授精 ART
(胚移植)
総妊娠数
2020年 68 96 773 937
2021年 97 93 757 947
2022年 132 109 925 1166
2023年 138 92 1167 1397
2024年 101 85 1014 1200

年齢別 初回胚盤胞移植の妊娠率

  29歳
以下
30〜
34歳
35〜
39歳
40〜
42歳
43歳
以上
  59.2% 61.6% 52.6% 39.7% 28.4%
臨床的
妊娠数
193 820 916 246 27
胚移植数 326 1331 1740 620 95

※2014年~2024年

当院の特徴

特徴1卵管鏡下卵管形成術ができる数少ない
クリニック

卵管鏡下卵管形成術

当院では一般不妊治療も重要視しています。
卵管の狭窄・閉塞がある方に対して卵管鏡下卵管形成術(FT)を行うことで、約30%の方が妊娠することができます。
他院で卵管が詰まっているといわれた方も自然妊娠ができる可能性がありますので、ご相談ください。

不妊症手術(卵管鏡下卵管形成術)右矢印

特徴2生殖補助医療(ART)では
着床前遺伝学的検査(PGT)に対応

着床前遺伝学的検査(PGT)

PGTとは受精卵の段階で、染色体および遺伝子の検査を行う方法のことを言います。
流産を繰り返している方を対象に臨床遺伝専門医がカウンセリングを行います。
PGTは日本産婦人科学会から認定された施設のみ実施が認められています。

着床前遺伝学的検査(PGT)右矢印

特徴3博多駅徒歩3分の立地

博多駅筑紫口から徒歩3分の位置にあります。
車で起こしの際は最寄りの駐車場をご利用ください。

特徴4検査のみで受診ができますか?

検査

ブライダルチェックなどの検査を希望されている方のみでも受診いただけます。
不妊治療専門の施設ですので、検査結果を元に専門医が適切なアドバイスをさせていただきます。

ブライダルチェック右矢印

特徴5こどもがいるけど受診できますか?

キッズルーム

当院はキッズルームがあるため、通院中の方の目を気にせず受信していただくことが可能です。
受診枠には限りがありますので、早めにご予約ください。

キッズルーム右矢印

Philosophy

当院の基本理念

妊娠することと同じように、家族の幸せ(QOL:クオリティ オブ ライフ)も大切です。
生殖医療は、この10年間飛躍的に進歩してきました。その結果、従来は妊娠できないと思われた人々も赤ちゃんを抱くことができるようになり、人類には大きな福音となりました。さらに今後も進歩を続けると思います。

しかし発展してきた生殖医療にも光と影があります。胚1コあたりの着床率は100%ではなく、体外受精がわが国で行なわれるようになってきてからも妊娠率は低く、ほとんどの施設では妊娠率を上げるため移植する胚の数を3個、4個と多く戻していました。
この結果として多胎妊娠が増えました。

とくに3つ子(品胎)以上の場合、早産となり出生時の体重も1000g台(低出生体重児)と軽く、保育器のある特別な施設での出産が必要となります。出生後、長期間、保育器内での生活が必要となる上、その間、呼吸器障害を起こす可能性があり、その後も子供の成長に伴い養育費・教育費などで両親の精神的および経済的負担は大きなものとなります。

高い妊娠率を維持した上で、多胎妊娠を減らすことが重要です
最近、胚を発育の最終段階である胚盤胞まで高率に発生させることができる培養液が開発され、また培養法も改善された結果、胚盤胞移植が行なわれるようになってきました。

当クリニックでの検討によると、女性の年齢が39歳以下の場合、採卵後3日間培養した形態の良い胚1コの着床率は29.2%で、これに対して形の良い胚盤胞まで培養して1コ移植した場合は62.2%と着床率が高くなりました。さらに高い妊娠率を維持しながらも、胚盤胞1個移植が多胎妊娠を激減させることができました。

この胚盤胞1個移植(選択的単一胚盤胞移植)は少なくとも30歳台半ばまでの体外受精や顕微授精1回目、2回目の方々にお薦めしています。とくに既にお子さまのいる方、子宮奇形や頚管無力症(子宮頚管がゆるんで陣痛が来ないのに、子宮口が開き流産する状態)、高血圧等の合併症があり、双胎以上の多胎妊娠では満期産までの妊娠維持が難しい場合や単胎を希望される方には単一胚盤胞移植をお薦めしています。
近年、海外でも若い女性に対する胚移植数は原則1個と決められ児の発達や医療費の面からも1個移植を勧める国が増えてきています。

妊娠するだけではなく出産後の家族の幸せも重要なものとなってきています。
胚移植数は必ず戻す前に主治医とよく相談されることをお勧めいたします。

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院内風景

レセプションゾーン

患者様に少しでもリラックスして過ごして頂けるよう、光や自然素材を活かしたアメニティの中でスタッフが暖かにお迎えします。患者様の携帯電話へメールによるご連絡を行うことで、呼び出しによる患者様のお名前や治療内容についてのプライバシーを守ると同時に、静かな待合室を実現しています。

レセプションゾーン

医療ケアゾーン

患者様のプライバシーに配慮した、防音設備が施された診療室です。カウンセリングルームではIVFコーディネーターが初診時に治療法について詳しく説明します。治療の相談についても、いつでも応じます。

医療ケアゾーン

生殖補助医療ゾーン

24時間監視の最新システムが導入された培養室です。患者様からお預かりした胚や卵子を、徹底したコンピューター管理と無停電システムで守ります。培養器をコンピューター制御・データ記録する世界初のレコードシステムを導入し、高度な品質管理・危機管理を実現しています。2017年より、タイムラプスインキュベーター(胚を培養する機能に加え、顕微鏡とカメラおよび解析ソフトが搭載された培養器。胚を外に取り出さずに観察ができる)を導入し、妊娠率の改善、治療成績の向上に繋がっています。

生殖補助医療ゾーン

メンタルケアゾーン

多目的ホールは、患者様がテレビを観たり、中庭を見たりしてくつろげる待合室として使用するだけでなく、ART説明会等にも活用しております。
また、メンタルカウンセリングルームは、熟練した心理カウンセラーが、患者様に穏やかで前向きな気持ちを持って不妊治療を受けていただけるよう、きめ細かなメンタルケアを行っています。

メンタルケアゾーン