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スタッフブログ

ハワイで開催されたアメリカ生殖医学会(ASRM)に参加して

カテゴリー: 学会参加レポート 2015年1月1日

会場前にて
会場前にて

2014年10月18日から22日にハワイのホノルルで開催されたアメリカ生殖医学会(ASRM)に参加してきました。
医局、研究、培養、看護の各部門から1名ずつ4名のスタッフが参加しました。当院の研究部からはNEONATAL OUTCOMES OF TRANSFER OF BLASTCYSTS VITRIFIED ABD WARMED IN DEFINED SOLUTIONS CONTAINING RECOMBINANT HUMAN ALBUMIN:354 BABIES BORN FOLLOWING 851 EMBRYO TRANSFERS というタイトルで口頭発表をしました。
凍結保存をする際に人の血液からとった血清を使用することで生じる感染症等のリスクを減らすために「無血清」の液を使用して今までよりも安全に胚凍結・融解を行い、生まれてきた赤ちゃんにも良い影響を与えたという内容の発表です。

発表の様子
発表の様子

ARTにおける培養の分野では、胚の発生を継時的に撮影する「タイムラプスイメージング」が世界的なトレンドとなっており、今やそれに特化したセッションが組まれている程です。今回、男性不妊のセッションにおいてもタイムラプスシステムを用いた発表があり、用いる精子の質によっても胚の分割速度が異なるということでした。
対応する症例は施設によって様々ですので、そういった発表内容を参考にしつつも、自分たちで観察・分析し、それぞれに当てはまる評価基準を定めていくことが重要であると改めて感じました。

看護のセッションでは、日本からライフスタイルとAMHとの関連を発表した上澤悦子さんのグループが学会賞をとられていました。
また、有名なMayo Clinicでは妊娠する前から健康な母体で、健康な児を出産するための準備教育として、ARTにおけるリスク因子を構造化した表を用いて、治療に入る前に心身を健康な状態に保つための患者指導を行い、リスクの高い状態で不妊治療を始めないという発表もありました。

ハワイに滞在中に、卵子提供を行っているLA Babyハワイにも見学に行きました。カピオラニ病院というアメリカのオバマ大統領が生まれた100年の歴史のある病院の中にあり、日本から毎年100名ほど卵子提供を受けに患者さんがこられているということでした。
当院からもLA Babyハワイには患者さんをご紹介することがありましたので、実際の施設や対応される医師、看護師、エージェンシーの方にお会いし、お話ができて安心して患者さんを紹介できると思えました。

通常は天候の良いハワイですが、今回の学会期間中はほとんど雨で、しっかり勉強することができました。

(医局) 大塚未砂子
(研究) 村上正夫 
(培養) 水本茂利 
(看護) 村上貴美子

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