南方医科大学南方医院ラボ指導を終えて
カテゴリー: ラボラトリーブログ 2008年7月1日
2008年7月25日から3日間、広州の南方医院の新しくなった生殖医療センターでのラボ指導に行ってまいりました。
ラボスタッフはすべてドクターで構成されており、4人で採卵1,000件をこなしているとのことでした。凍結胚もバーコードで管理されており、4人でもダブルチェックが機能する体制が整っていました。
3日間と非常に短い時間での指導は極めて困難ですが、今回は採卵~ICSI~胚移植、それに付随する培養液とその管理などに絞って見学し、ディスカッションしてきました。
この夏、ESHRE(欧州会議;バルセロナ)で発表してきた際、アメリカやフィンランドの先生方と交流した時に教えていただいたラボワークや当院が学会発表したインキュベータの管理(特に温度)、AH(アシステッドハッチング)の透明帯の円周7割を切開し、またその部位も妊娠率に影響するというデータ等を交えてのディスカッションは時間を忘れるほどでした。
2002年に初めて南方医院のラボを訪れた時は古い建物でしたが、さすが広大な中国、広いラボに機材も揃っており快適なラボへと変化を遂げていました。しかし6年前に訪れた時と全く変わらない笑顔で迎えていただき、中国の先生方と親睦を深めることが出来て幸せでした。
培養部 杉岡美智代