オーストラリア施設見学レポート
カテゴリー: ドクターブログ 2024年10月3日
医師の蔵本和孝です。
本日はオーストラリア、ニュージーランド生殖医学会(FSANZ)2024の期間前後にパース1施設、メルボルン2施設の3施設を見学して来ましたので、ご報告します。
パースのMonash IVF Perthは院長が34年前に勤務していた病院の一つで、感慨深く見学をさせていただきました。
メルボルンのProf David Gardner labは、胚盤胞の分類法であるGardner分類を作られたGardner教授のクリニックで、Gardner教授より素晴らしいラボを見学させていただきました。また、当院からは培養室長の水本がPIEZO-ICSIの指導をし、交流を図りました。
オーストラリアのクリニックは、エコーを医師だけではなく、看護士も行っており、医師が時間をかけて説明することができます。
当院の外来では、患者様を長時間お待たせすることが多く、診療に関して更に見直していく必要があると感じさせられました。
しかし、オーストラリアはARTの件数に関しては、採卵件数こそ年間5万6千件と人口比で比較すると日本とほぼ同じですが、凍結胚の融解成功率は90%程度(当院は99%)であり、当院は高いレベルでの医療をご提供できていると思われます。
今回の施設見学において、当院が改善すべき点がいくつか見えてきたため、これからも皆様にスムーズかつ高度な治療をご提供できるよう、クリニック一同精進して参ります。