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スタッフブログ

ジャカルタ(インドネシア)で開催されたASPIREに参加して

カテゴリー: ラボラトリーブログ, 学会参加レポート 2016年4月1日

2016年4月8~10日にThe 6th Congress of the Asia Pacific Initiative on Reproduction (ASPIRE)がインドネシアのジャカルタで開催され、院長、村上(研究)、水本(培養)の3人が参加しました。

ASPIREでの発表の様子
ASPIREでの発表の様子

当院からは、村上が「Albumin source for blastocyst culture influences embryo morphokinetics and viability after vitrification : from animal model to clinical trial.」という演題の発表を行いました。
培養液には血清由来の成分が含まれているため、感染等のリスクはゼロではありません。そこで、当院ではより安全なARTシステムを目指し、血清成分を含まない培養液について研究を行っています。いずれの検討も、まずはウシを用いた基礎実験を行い、その結果を踏まえて臨床に応用する、という形をとっています。今回の発表は、血清由来成分を含む培養液を用いた場合と無血清培地を用いた場合の、ウシ・ヒト胚それぞれの発生速度と形態変化を比較したもので、いずれも良好な結果を得ることが出来ています。

MORULA IVF JAKARTAを見学
MORULA IVF JAKARTAを見学

滞在中には、現地にあるART施設「MORULA IVF JAKARTA」の見学に行きました。MORULA IVF INDONESIAはインドネシア国内に5つの施設を持つグループで、ジャカルタはその中で最大の規模を持ちます。
当院で実務経験のあるArief Boediono博士が培養室長を務め、またグループ全体の技術的・学術的な取りまとめをしており、PGD(着床前診断)/PGS(着床前スクリーニング)等にも積極的に取り組んでおられました。
見学の最後には、MORULA IVFグループのWebミーティングに参加させてもらい、有意義なディスカッションをすることが出来ました。また、スタッフの方々の貪欲に情報を得ようという姿勢など、そういった面でも得るものが多かったように思います。

雨季のインドネシアでしたが、運よく晴天に恵まれ、暑いながらも快適に過ごすことが出来ました。文化や交通など、日本との違いに驚くことが多く、非常に刺激的な滞在期間となりました。

培養部 水本茂利

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