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スタッフブログ

ストックホルム(スウェーデン)で開催された生殖医学会に参加して

カテゴリー: 学会参加レポート, 未分類 2011年7月1日

ノーベル賞の祝賀晩餐会が行われる市庁舎
ノーベル賞の祝賀晩餐会が行われる市庁舎

今回2011年7月1日~9日の期間、毎年開催されるヨーロッパ生殖医学会(ESHRE)に初めて参加させて頂くため、スウェーデンのストックホルムに行かせて頂きました。
ストックホルムは「水の都」と言われるくらいに湖と海に囲まれた、自然のすばらしい所でした。
今回は院長、口頭発表を行う研究部1人、ポスター発表を行う胚培養士1人と私の4人の参加で、私にとって始めての海外で行われる学会参加で、看護師として私が参加する意味を考えさせられるものになりました。

今年の学会は参加人数7945人、参加国115ヶ国、口頭発表304題、ポスターでの発表603題。参加は医師、胚培養士、看護職、臨床心理士など職種は様々ですが、すべて生殖医療に関わっている方達で、私もその中の一人なのかと、すべての規模の大きさに正直実感がないまま学会が始まりました。
内容はもちろんすべて英語なので、学会の前に日本語セミナーに参加させて頂きました。そのため、発表内容がわかりやすく助かりました。

会場前にて
会場前にて

実際の学会会場では、大小別れたホールでスケジュールが組まれ、同時に演題発表が行われるので、スケジュールを見て興味のあるところに行くようになっています。国際学会なので卵子提供に関する発表も多く、日本の学会との違いを感じる事もありましたが、デンマークの発表で母親の閉経年齢がその娘の卵巣予備能に影響を与えるのではないかという発表があり、若い時に卵巣予備能が高くても、母親の閉経が早い子供の予備能が加齢と共に低下してくるのは早いという研究結果がありました。
日本でも世界でも、治療している方の現在の状況、遺伝的要因などを含めた個別化したカウンセリングの必要性をさらに感じました。

今回ESHREに参加させていただき、世界の生殖医療に関わる多くの方の熱心な姿に看護師として勉強不足を痛感させられました。今年初めに体外受精のコーディネーターの試験を終えて、少しほっとしていた時だったので、現状で満足していてはいけないと実感させられました。
このようなタイミングで貴重な経験をさせて頂いた院長に心から感謝します。ありがとうございました。

看護部 河野照美

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